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ほんとは違ってる

「ほんとは違ってる。あなたがアタシと思ってることは、ほんとは違ってる」
風が流れたすぐ後の小さな呟きが、とうに亡くなった母の声に似ていたので、立ち止まり、振り返っていた。
夕暮れを真っすぐにのびる道には、勤め帰りの人の姿もふいに絶えていた。ヴァイオリンソナタを聴いていたイヤフォンを外し、ポケットにしまってから、
「知っていたよ」と唇が動いた。

text by tetsuya machida

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2007年03月08日 21:31に投稿されたエントリーのページです。

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